故郷をまわって

今日は少々堅い話です、

地域を再発見しよう、地域を新しくしようというNPOに参加させてもらっている。そこで地域づくりには何が必要かを考えてみた。

 現在、私の実家など中山間の高齢化した地域では住民が安心して暮らせる街、村づくりをどう進めるかが焦点になっている。戦後社会の地域は、親子3代が同居する大家族が当たり前だった戦前に比べ、戦後の家族の様相は大きく変わった。高度経済成長によって都会への人口流出が加速し、それに伴って都市部では核家族化が進み、戦後の民主主義教育によって個人主義の広がり、「生活の個人化」を進める結果となった。

 例えば、24時間いつでも利用できるコンビニエンスストアやファストフードは生活に便利さをもたらす半面、夜中の外出、我慢することを覚えない子供の増加、家庭の生活力の低下といった人間関係の共同性を希薄化させる要因となっているともいわれている。また、交通手段の高度化やインターネットなど情報化の進展は個人の行動範囲が広がる半面、地域に対する愛着度の希薄化、帰属意識の低下をもたらしている。

 また、近年の雇用形態の変化も個人あるいは家族の生活スタイルを大きく変化させている。かつて日本の企業は、終身雇用、年功賃金、人材育成重視といった日本型雇用を採用していったが、近年は能力・成果給、派遣雇用など多様な雇用形態が随所にみられる。そうした多様な雇用形態は労働人口の流動化を進めているが、それが地域社会に少なからず影響を及ぼしている。

 かつての町内会や自治会、地域の老人が集まる老人クラブ、そしてPTAや婦人会、地元商店街といったような地縁・地域密着型の住民組織は、今や少なからず空洞化あるいは衰退化し、代わってテーマ型コミュニティというべきNPO(特定非営利団体)や趣味・サークル会など機能型組織が脚光を浴びる時代になってきた。
 
 生活のすべてを行政サービスに依存していくのはもはや不可能な時代となった。様々なNPOやボランティア団体など、地域住民、近隣地域など多様な主体の参画と連携が必要とされる中で、最も重要なことは、街づくりのリーダーやコーディネーターをいかに確保するか、そのための「人づくり」がとても大切なのではないかと思う。行政も人材育成をサポートしてくれているが、まだまだ日暮れて道遠しの感が否めない。
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by keiichi_fukuta | 2009-10-04 00:00

サルシカ隊の影のボス・福田慶一のブログです。
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